【ゴルゴ13時事シリーズ】ジャパン・オリジナル ~日米特許戦争~

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今回からの試み

今回より、ブログの趣向を変えて世界情勢ネタを執筆していきたいと思います。

私はゴルゴ13が好きで、マンガ本をいくつか持っているので、その中から情勢や背景、問題を交えて紹介をしていけたらと思います。

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特許って何?

突然ですが、あなたは「特許」というものにどんなイメージをお持ちですか?

特許というのは、その物や方法を開発した人の心血を注いだ技術を外部から守る牙城です。むやみやたりに技術を第三者に使用されると、開発者の努力が勝手に使用されてしまうことになります。

つまり、その技術が高ければ高いほど、特許による権利保持というのは重みを増します。

国VS国を威信をかけた技術であれば、「特許」の持つ意義は段違いの重みを背負うことは避けられません。

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ジャパン・オリジナル

タイトルにもある「ジャパン・オリジナル」の回では、日本の革新的航空技術がアメリカに狙われるエピソードが描かれます。

戦前に開発された航空技術が戦後になって新たに技術戦争の火種となります。結果的に「技術の後出し」と想定されることを恐れたアメリカ側が論文のコピーと開発者を殺害し証拠隠滅を図りました。

そのことを知った開発者の盟友は、友の無念を晴らすべくゴルゴ13にその技術が込められたアメリカの航空機の初飛行を失敗させるべく破壊を依頼する・・・という流れです。

ですが、これは完全にフィクションの話しではなく、実際の国際社会においても日本の技術は幾度となく狙われています。

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歴史的背景

1945年の焦土から技術立国へ日本が発展していくために、多くの先達たちが努力と試行錯誤を重ねて新技術を開発していきました。

1950年の朝鮮戦争の特需の助けもありながらも、1960年代には「技術輸入→改良→国産化」というサイクルを回しながら、日本製品は“安いが品質が高い”という評価を確立していきました。

そして、その経済力を背景に「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と呼ばれるほどの国際的評価を得ました。

1980年代、日本製品の輸出攻勢が米国産業を直撃し、自動車産業では大企業のGMやフォードが市場シェアを奪われ、半導体でも日本製が米国企業を席巻し、大規模な「ジャパン・バッシング」が行われ、
その最中で「特許争い」は頻繁に発生していたのです。

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現代の情勢

現実世界でも、任天堂・トヨタ・セガ・ソニーといった皆さんが日常でお世話になる商品も、裏側で国家間の駆け引きや技術戦争の戦略に利用されています。

最近では、任天堂の知財(ポケモン)に酷似していると世界中で議論を呼んだ、パルワールドと任天堂との騒動が発生しています。

ゲームの操作方法の使用及びデザインなど多岐に渡る知財の攻防取引が実際に起こっています。

これも任天堂という日本が誇る一大企業の知的財産が脅威にさらされている一例とも言えます。

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まとめ

『ジャパン・オリジナル』が描いた“日本の技術を狙う世界の構図”は、現実の国際関係そのものです。


私たちの身近にある自動車/スマホ/ゲームなどありとあらゆる技術道具の裏側では、常に国家や企業の利害がぶつかり合っていると言えます。


こうした背景を知ることは、単なる不安ではなく“世界を理解する武器”になります。ゴルゴ13を読みながら世界のニュースを見ると、また違った景色が見えてくるのではないでしょうか。

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